SEGA R-Tuned
概要
R改とは2008年12月17日より稼動を始めたセガのアーケードレースゲーム。
「あーるちゅーんど」と読むのが正式らしいが通称は「あーるかい」。
実在する新宿、渋谷、香港、ニューヨークの夜の街を舞台とし、派手なバイナルのチューンドカーで走り抜ける。
バイナルには初音ミクや綾波レイなど、いわゆる「痛車」が登場するのが大きな特色。
また、ハンドルにブーストボタンがついていて、ブースト加速中はハンドルが振動するのが面白い。ドリフトもステアを切るだけで簡単で発動し、初心者にやさしい仕様になっている。
ゲームはスコアを競うバトルアタックとタイムアタックがあり、それぞれ共にパスワード方式によりインターネットランキングに登録、参加出来る。
またカードシステムを採用しており、走行後、得点又はタイムに応じて得たゴールドで、次々とより馬力のある車種を増やしていく事が出来る。各コースのベストタイムやスコアもカードに保存される。
評価
…と、ここまで書くとなかなか面白そうなゲームに思えるのだが、世間の評価は残念ながら低い。
原因は色々とあると思うが、一番の理由はやはりプレイ時間の短さにあるのではないだろうか？長くても2分半、短いコースだとたった1分半で終了というのはあまりにも短すぎると思う。
また、せっかくのカードシステムも上手く活用されていない。このゲームは車をチューニングするのではなく、次々と新しい車を買い足していくシステムなのだが、最高速車が入手出来ればレベルの低い車（遅い車）は2度と使わない。遅い車にもかっこいいバイナルがいっぱいあるのに…。バイナルが売りのゲームなのにこれでは本末転倒だ。
他にも、コースが単調すぎるとか、肝心のバイナルがよく見えないとか色々問題がある。
しかし欠点が目立つゲームだけど、それでも走りこめば面白くなってくる。
壁を舐めるようにスイスイ曲がるドリフトは気持ちいいし、ドリフト時（特にオーバルコース）にカウンターを当て外に引っ張る感覚は他のゲームには無くとても楽しい。
企画自体はとてもよいと思うし、画面等グラフィックデザインもなかなか優れていると思うのだが、細かいところをもう少し煮詰めていれば大成功する可能性もあったのではないかと思うと、ちょっと残念だ。